私は高校生の頃、全国模試の国語で幾度となく最高得点をマークし、トップランカーの常連となっていました。ある日の授業のこと、私の成績について級友が国語担当の教諭に感想を求めました。そして、その答えが・・・
「〇〇(私の名前)は、勘がいいからなあ~」
というものだったのです!
正直、強い違和感を覚えたの今でもはっきり覚えています。少なくとも私は勘に頼って解答することは無かったですし、何より、この国語教諭の言葉自体が「読解はセンスである」と言っているようなものだったからです。悪気は無かったのかもしれませんが、少なくとも国語の先生がそれを言ったらおしまいです。
もちろん、当時の私は明確な技術を意識して読解に臨んでいたわけではありません。しかし、その後塾講師となり指導する立場となった私は、自分がどのように読解を進めていたのかを検証し、その体系づくりを行うことにしました。センスではなくスキルを見いだすために、自分の答え合わせを始めたのです。
私は早速、読解力に関する書籍や文献の読み込みを重ねました。しかし、作業が進むうちに、それらの中に多くの共通項があることに気づきました。そして、その共通項こそ読解力アップの鍵となるポイントだったのです。
私は確信しました。読解はセンスではなく、誰にでも手に入れられるスキルだと。もちろん、大金を積む必要もありません。今後、その点について詳しくお話ししていこうと思います。