次の文章を読み、各問いに答えなさい。
夏休みに家族である遊園地に出かけた。そこのお化け屋敷は怖いことで有名で、私はとても楽しみにしていた。
だけど、いざその場に着くとお母さんは『絶対に入りたくない!』と言って断固拒否の構え。仕方なく、お父さんと妹、そして私の三人でだけでそのお化け屋敷に入った。
私も妹も、本当はものすごい怖がりだから、中が暗いというだけで、もうキャーキャー声を出して大騒ぎ。とりあえず、①お父さんを真ん中にして、二人でそれぞれの腕にギュっとしがみつきながら進んでいった。
お父さんは『②こんなの作り物だから・・・』とか笑いながら言うのだけれど、私たちはもう慌てまくり、叫びまくり。私なんて最後の方はほとんど目を閉じていて、脚がガクガクと震え出す始末。
出口近くになると、お父さんも『もう少しだから頑張れ頑張れ!』なんて言って③背中をさすってくれた。結局、私も妹も半泣きでお父さんにしがみついたまま、やっとのことで出口に到着。外に出てからお父さんの腕を放してみると、そこにはくっきりと私たちの手形が。
お父さんも『両腕とも掴まれて歩きにくいわ、大声で騒がれるわ、もう大変だったよ。』って苦笑い。だって、あんなに怖いって思わなかったのだもの。もう、お化け屋敷はコリゴリだな。
【問一】 下線部➀「お父さんを真ん中にして、二人でそれぞれの腕にギュっとしがみつきながら進んでいった。」とありますが、その状況をお父さんはどのように感じていましたが。 文中から13字で抜き出しなさい。
【問二】下線部➁「こんなの作り物だから」と父親が言ったのはなぜですか。もっともふさわしいものを、次のア~エから選んで、記号に〇をつけなさい。
ア 本当は自分も怖いことを二人に隠そうとしたから。
イ 怖がって騒いでいる二人をからかいたかったから。
ウ 慌てている二人を落ち着かせようとしたから。
エ いつまでも騒ぐ二人を腹立たしく思ったから。
【問三】下線部③「背中をさすってくれた。」とありますが、誰が私の背中をさすってくれたのですか。そう考える理由と共に答えなさい。
※問題は以上です。
解答・解説
★解答
《問一》 両腕とも掴まれて歩きにくい
《問二》 ウ
《問三》(例)誰:幽霊
理由:妹は父の腕にしがみついており、父は両腕をしっかり掴まれているため背中をさすることができない。
★解説
《問三》
話の流れからは、背中をさすったのは父親だと思いがちですが、問一での父親の状況をイメージできれば、それができないということに気づくでしょう。