学びの箱庭~塾講師の取組み~

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【小学生向けミニ読解力問題9】英作文の巧拙にも関係する問題です。

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【問】次の文を読みなさい。

 

私は 昨日 弟と  父が  買ってきた お菓子を 食べた。

 

上記の文は読み取り方が何通りもあるが、次の選択肢のうち、この文から読み取ることができない内容を1つ選びなさい。

 

①私と弟は昨日お菓子を食べた。そのお菓子を買ってきたのは父である。

②私はお菓子を食べた。そのお菓子は昨日、弟と父が買ってきたものである。

③昨日父が買ってきたお菓子を、私と弟と父の三人で食べた。

④父が昨日買ってきたお菓子を私と弟は食べた。

 

 

 

【解答・解説】

  ③ 

 ⇒この文では「父が」が「食べた」に係っていくことはありません。

 

今回は「単文」「重文」「複文」のうち、「複文」にスポットを当てた問題となります。複文には、この問題のように単独で取り出すと意味が確定しない場合がありますが、その場合は前後の文、つまり文脈からその意味を絞り込んでいきます。

 

また、この複文に対する感覚は読解力以外にも、英作文の巧拙にも影響すると私は考えています。特に中3の2学期以降、後置修飾を重点的に学んでいきますが、文法として複文や係り受けを理解している生徒は、その飲み込みが早いと感じています。