学びの箱庭~塾講師の取組み~

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【小学生向けミニ読解力問題12-①】今回もR2年愛知県公立高入試からの問題です

 

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今回も愛知県公立高入試の数学を編集した問題です。実際の入試では確率の問題として出題されました。


【問】 次の文を読みなさい。


図のように、1から6までの数が書かれたカードが1枚ずつある。1つのさいころを2回続けて投げる。1回目は、出た目の数の約数が書かれたカードをすべて取り除く。2回目は、出た目の数の約数が書かれたカードが残っていれば、そのカードを取り除く。

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ゆうま君が上記の文のとおりに行ったところ、カードが1枚だけ残りました。このとき残ったカードの数としてありうるものを選択肢の中から全て選びなさい。
 
 ①1 ②2 ③3 ④4 ➄5 ➅6

 

 

 

【解答・解説】

④、⑤

 

まず、1~6の数字のそれぞれの約数は

 

1・・・1

2・・・1,2

3・・・1,3

4・・・1,2,4

5・・・1,5

6・・・1,2,3,6

 

となります。

 

2回の試行でカードを残り1枚にするためには、どちらかの試行で6の目を出して4枚のカードを取り除き、もう一方の試行で6の約数ではない4と5のいずれかを取り除く必要があります。

 

この条件を満足するのは、2回の試行で4と6または5と6の目を出した場合(目を出す順番は関係ありません)のみであり、4と6の目を出した場合は5のカードが、5と6の場合は4のカードがそれぞれ残ることになります。

 

なお、この問題は実際の入試において「確率」の問題として出題されていましたので、解答の際は出した目の順番も考慮に入れ、(1回目、2回目)=(4,6)(6,4)(5,6)(6,5)の4通りを抜き出す必要がありました。

 

さて、今回私が編集したこの問題は、約数さえ理解していれば読解力の問題といってよいと思います。ただ、もしお子さんが「約数って何だったけ?」と言い出したら、是非振り返り学習をしてあげてください。臨時休校中ならばその時間が十分にあるはずです。