今回も愛知県公立高入試の数学を編集した問題です。実際の入試では確率の問題として出題されました。
【問】 次の文を読みなさい。
図のように、1から6までの数が書かれたカードが1枚ずつある。1つのさいころを2回続けて投げる。1回目は、出た目の数の約数が書かれたカードをすべて取り除く。2回目は、出た目の数の約数が書かれたカードが残っていれば、そのカードを取り除く。
ゆうま君が上記の文のとおりに行ったところ、カードが1枚だけ残りました。このとき残ったカードの数としてありうるものを選択肢の中から全て選びなさい。
①1 ②2 ③3 ④4 ➄5 ➅6
【解答・解説】
④、⑤
まず、1~6の数字のそれぞれの約数は
1・・・1
2・・・1,2
3・・・1,3
4・・・1,2,4
5・・・1,5
6・・・1,2,3,6
となります。
2回の試行でカードを残り1枚にするためには、どちらかの試行で6の目を出して4枚のカードを取り除き、もう一方の試行で6の約数ではない4と5のいずれかを取り除く必要があります。
この条件を満足するのは、2回の試行で4と6または5と6の目を出した場合(目を出す順番は関係ありません)のみであり、4と6の目を出した場合は5のカードが、5と6の場合は4のカードがそれぞれ残ることになります。
なお、この問題は実際の入試において「確率」の問題として出題されていましたので、解答の際は出した目の順番も考慮に入れ、(1回目、2回目)=(4,6)(6,4)(5,6)(6,5)の4通りを抜き出す必要がありました。
さて、今回私が編集したこの問題は、約数さえ理解していれば読解力の問題といってよいと思います。ただ、もしお子さんが「約数って何だったけ?」と言い出したら、是非振り返り学習をしてあげてください。臨時休校中ならばその時間が十分にあるはずです。