当塾の小学生コースでは論理的思考力授業の一環としてボードゲームを使用することがあります。今回はそのうちの1つである『Ostle(オストル)』をご紹介します!
このボドゲはあのダイソーさんで110円という価格で販売されています。
この記事では単純なゲーム内容の紹介ではなく、『論理的思考力養成』を目的とした場合の注意点などをお話ししたいと思います。
穴コマが鍵を握るシンプルで奥深いアブストラクトゲーム、是非親子でお楽しみください!
【Ostle(オストル)とは】
それではまず、このゲームの遊び方を説明します。なお、このゲームは2人専用となっています。
自分のターンには自分のコマを縦横に1マス押すことができます。
もし、押す方向に他のコマが隣接していた場合、そのコマも一緒に押され1コマ移動します。隣接しているコマが複数あっても同時に押すことができます。
その際に盤の枠外に押し出されたコマがあれば、そのコマはゲームから取り除かれます。そうして、先に2個の自コマを失ったプレイヤーが負けとなります。
また、このゲームには穴というコマがあり、最初は真ん中に置かれますが、自分のターンには自コマを動かすかわりにこの穴コマをやはり縦横1マス動かすことができます。
穴は盤外と同様に、コマが押されてそこに移動した場合、ゲームから取り除かれます。
【プレーの際のポイント】
子どもの論理的思考力を養うという目的おいて、私が重要と考えているポイントを列記します。
まず、このゲームは以前ご紹介したような『イチハチ』(詳しくは下記リンク参照)とは異なり、運の要素が無い完全実力主義の『アブストラクトゲーム』です。
このようなゲームを思考力養成の目的で使用する場合、私は次の点に注意しています。
①いきなり「大人勝ち」をしない。
運の要素が無いということになれば、大人買いならぬ大人勝ちも容易なことでしょう(少なくとも最初のうちは)。
しかし、いきなり大人との能力差を叩きつけられる子どもの身にもなってください。初日から有無を言わせず生徒を圧倒する将棋教室なんて誰も通わないでしょう。
ですから最初のうちは『手を抜く』のではなく、『調整する』という気持ちを持ちながらプレーしましょう。
大丈夫、子どもの飲み込みは早いので、すぐに良い勝負をするようになりますよ。そうなったら親子ガチ勝負を心から楽しみましょう!
②ほどよく”調整”する
最初のうちは、時折手を止めアドバイスをしながらゲームを進めましょう。『こう動かしたら両取りできるよね。』など、まずはチュートリアル戦をしてみてください。
きっとこの作業の中で思考力が養われていくことでしょう。相手が慣れてきたら徐々にアドバイスを減らし自分も楽しみましょう
また、このようなゲームには千日手的な指し回しになってしまう時があるのですが、その際は多少不利になってもあえて手を変えて場を回していきましょう。
③勝者に惜しみない賛辞を
このゲーム、子どもが上達してくると大人が普通に負けます。特にゾーンに入った子どもの集中力は凄まじく、大人の方が先にポカをしてしまうこともしばしばです。
そんな時は変に言い訳をせず相手を称えましょう。子どもの成長を目の当たりにできたのですから。
以上、塾講師からのアドバイスでした。是非、親子でお楽しみください!!
【お子さんの論理的思考力を養うために!!当塾推しボードゲーム】