学びの箱庭~塾講師の取組み~

学習塾のオーナー塾長が様々な学びについて綴っていきます

CG(ChatGpt)君に全国学力テストの国語(中学生)の問題を出してみた。

今回はCG(chatGpt)君に先日実施された全国学力テストの問題(中3国語)を解いてもらいました。

解いてもらった問題は大問2(二)です。この問題が出題された中で一番一般的な現文問題かなと思います。なお、問題文自体を記載するのは著作権の問題もありますので、ここには掲載しません。問題は公式からネットに上げられていますので、そちらをご参照ください。

(指示1)問題文、設問を入力

(返答1)

【選択肢3】問いかけを用いることで、伝えたいことに興味をもたせている。

【A】の文章において、「同じ本を二度と読まない人はいるでしょうが、歳をとると前に買ったことを忘れて同じ本を買ってしまうこともありますし」という一文は、読者に問いかけを投げかけています。同様に、【B】の文章でも「読書の楽しみの源泉にはいつも「文は人なり」という言葉があるのだが」という一文において、文学が持つ意味や価値について読者に問いかけを投げかけています。このように、問いかけを用いることで、読者に対して興味や関心をもたせることができます。

 

はい、豪快に間違えました。CG君は予想するだけで読解力があるわけではないと言われますが、それがよく分かりますね。

ということで誤りを指摘します。

 

(指示2)正答は1だよ。

(返答2)

【A】と【B】の文章に共通している表現の効果は、「主張に関わる言葉を引用することで、伝えたいことを印象付けている」です。【A】の文章では、「同じ川には二度入れない」というヘラクレイトスの言葉を引用して、同じ本を何度も読むことの意義を説明しています。一方、【B】の文章では、「文は人なり」という言葉を引用して、ある作家の全集を読むことの意義を説明しています。両方の文章で、引用された言葉は、読者に印象付けられやすく、論旨をより効果的に伝える役割を果たしています。よって、正解は1です。

 

素晴らしい!解説はドンピシャです。CG君には一から問題を解かせるより、このようにゴールを示してからその解説を行わせる方が堅いですね。ちなみにこの解説で問(三)の問題も解くこともできますので、しっかり中心線を捉えていると思います。

問題演習の時などに解答のみで解説が無いということがよくありますが、そのような時にCGにフォローしてもらうという使い方は十分にアリだと思います。