今回の問題は、公立高入試の数学で出題されている一次関数のグラフ問題をアレンジしました。数学からの出題ですので、もちろん計算は必要になりますがそれ自体は簡単。むしろ、条件をしっかり把握できたかがポイントになるのですが、実はこの問題、うっかりすると嵌まってしまう落とし穴があるのです。
【問】ゆうまさんの学校では、運動会のチラシの印刷を印刷会社に注文することにした。次の表は、A社とB社の印刷料金を示したものである。
さて、チラシを800枚注文するとき、印刷料金が安くなるのはA社とB社のどちらか。
①A社
②B社
【解答・解説】
②(B社)
印刷料金は
A社:20円✕500枚=10,000円
10円✕300枚=3,000円
⇒13,000円
B社:15円✕800枚=12,000円
となり、B社の方が安くなります。
この問題の何が落とし穴かというと、料金体系にある印刷枚数について「~枚」ではなく「~枚目」という表現をしているという点です。この表現の場合、500枚までと、それを超えた場合の単価を分けて計算しなければなりません。
この点を見落とすと、A社の印刷料金を単純に10円✕800枚の8,000円と考え、誤答となってしまいます。ちょっとした表現の違いにより誤読が生じる好例と言えるでしょう。