学力を伸ばすために必須の能力と言えばまず”読解力”。異論は少ないでしょう。
極論、これさえ手に入れてしまえばあとは何とかなります。なぜなら、教科書だろうが解説だろうが”読めば分かってしまう”のですから。
よって、まずこの力の習得にターゲットを絞り、幼少期から徹底的に鍛えていく。これが子育ての上で重要なポイントだと私は考えています。
実際、私には二人の息子がいますが、学力という点においては、この読解力の養成を“最優先”にして取組みました。
おかげで、長男は今年で高一になりますが、読解力に関してはなかなかのものだと思います。例えば、彼は中学生時代も(学習塾の塾長である)私に勉強の質問をほとんどしてきませんでした(ちなみに塾にも通っていない)。
いや、反抗期だからということではないですよ。他愛のない会話はいつもしていましたので。ただ一度だけ彼に聞いたことがあります。「勉強で分からないことはないのか?」かと。そうしたら・・・
「あるけど、ネットで調べたら大体分かるからなあ・・・」
って言ったのです!そうなんですよ、この時代、ほとんどの答えはネットに落ちている。それを探し出し、理解するリテラシーがあれば、大概のことは自己完結できる世界なのです。
私はこれまで、自分自身の仕事のため、読解力に関する様々な書物や文献にあたり、実践してきました。その中で恐らく真実だろうと考えているのは、
未就学~小学校中学年が読解力のゴールデンエイジ
だということです。
誤解のないように言っておきますと、読解力は何歳からでもつけることができます。ただ、費用対効果でいうとこのゾーンが一番効率が良いと考えています。
ちなみに“費用”といっても、お金を掛けろ!早くから塾に入れろ!ということではありません。もちろん、教育業界に身を置くものとしては、そうしていただけると大変助かるのですが(笑)。
ここで言う費用とは主にお金ではなく親の時間。しかも、やたらに時間を使えろ!ということでもありません。例えば、
未就学児からの読み聞かせ
普段の会話での声かけ、もう一歩の踏み込み
文章へと誘う働きかけ
など、親の時間を少しずつ投じていくことで、子どもの読解力は随分と変わっていきます。ゴールデンエイジの間にしっかり読解力を備えることさえできれば、後は子どもが勝手に学んでいきます。今はそれができる時代なのです。
そして、もし余裕があるのならば適宜、教育サービスを利用してくださいね(しつこい?)。
このブログでは今後、読解力アップに向けた親の取り組みについても具体的にお話ししていきたいと思っています。